安室奈美恵、最終公演、行ってきた。今思う事①〜絶頂と喪失〜



エピローグ


【安室奈美恵、来年9月引退へ】


Yahoo!ニュースでこのタイトルを見たときの感情を今でも覚えている。


彩りに溢れていた風景が一瞬にしてモノクロの世界に変わった。


動悸がして、血圧が下がっていく、冗談じゃなく、気を失いそうになった。


絶望感を味わったことのある人なら、分かっていただけるだろうか。


まさにこの瞬間からスタートをきった。


決して前向きなものではなく、突き動かされる衝動のようなもの。





本題



30代男。


まさに青春=安室ちゃん。


同世代にはそこまで好きではないという人も、
多少青春時代の一部分には彼女の存在がないわけではないでしょう。(アンチ含め)


私の安室熱は10段階中8といったところ。


人生全てを捧げてきた、というほどではないが、
ファンクラブ(FS)も入ってるし、人生(青春)のど真ん中に安室奈美恵が存在している、という感じ。


そんな今の私にはいろんな感情が蠢いている。




多くのファンがおそらく今抱いているであろう感情。



『絶頂と喪失感』



この言葉に集約されているわけだが、


ライブに当選した時からその感情は始まってる。


『まだかな、まだかな』というワクワク感と同居する
『終わりの始まり』感。


始まってしまえば、もう終わってしまう。


ものすごい喪失感に襲われるのが分かっているので、
来て欲しいような来て欲しくないような感情。


〜耐えがたい不安も後悔も、絶え間ない快楽への回路〜
ではなく、
〜絶え間ない快楽も、耐えがたい不安や後悔への回路〜
である。


喪失感への不安や恐怖心。


10代の頃にたまに襲われた死への恐怖、みたいなもの。
いつか必ずくる、と分かっているから。




でもTVのインタビューに答える安室奈美恵は前向きだ。


ネガティブになりそうな自分の背中を押してくれているよう。


〜だってそうして人は何度でも 闇に立ち向かう強さあるはず
与えられて選ぶんじゃなくて その足で踏み出して〜



そう。
いつだってそう。


こうやって彼女の歌に励まされてきた。



こうやって25年間、
何千人、何万人もの感情を巻き込んで
大きな渦となり
大きな結晶となり
安室奈美恵という一歌手が、スーパースターになっていった。



ファンから見ても決して衰えを感じての引退ではない。
むしろ未だに進化形!
その結晶はファンの心の中で今でも大きくなり続けている。
それなのに引退を表明したのだから、その喪失感たるや言葉に言い表せない。




でも、もう怖くはない。もう覚悟を決めた。






そして、その日は来てしまう。



Ready ?
Show Time !!




②へ続く。